2024年10月31日
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インビザライン矯正は従来のワイヤー矯正と比べると、目立たずに歯並びを整えることができるため、多くの方に人気があります。しかしながら、インビザライン矯正治療中に稀に奥歯の噛み合わせが合わなくなるということがあります。今回は、インビザライン矯正が原因で奥歯が噛み合わなくなる具体的な原因と、その対処法について詳しく解説します。
インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使って歯並びを整える方法です。ただし、稀に「奥歯の噛み合わせがずれてしまった」という問題が起こることがあります。これはインビザライン矯正に限らず、他の矯正方法でも起こることがある問題です。奥歯の噛み合わせがずれると、以下のような問題が起こります。
奥歯は食べ物を噛み砕くためにとても大切な部分です。ただし、噛み合わせが悪くなると、固い食べ物や野菜などがうまく噛めなくなることがあります。例えば、しっかり噛まないまま飲み込むと、胃や腸での消化に時間がかかってしまい、消化不良を引き起こしやすくなります。
噛み合わせがずれると、食べ物を噛むときに顎に力がうまくかかりません。すると、顎の関節に異常な力がかかってしまい、顎関節症になってしまうことがあります。顎関節症になると、顎を動かすと「カクカク」と音がしたり、顎が痛くなったりすることがあります。
奥歯の噛み合わせがずれると、あごに力が入りにくくなり、他の体の部分にも負担がかかります。すると、顎から近い首や肩、頭にまで力が伝わってしまい、頭痛や肩こり、首の痛みが出てくることがあります。特に、頭や肩は多数の筋肉が繋がっているので、噛み合わせが悪いだけで体全体に影響が出る可能性があります。
インビザライン矯正で奥歯の噛み合わせが変わってしまうと、このように食べ物をしっかり噛めなくなったり、体の様々なところに痛みが出たりしてしまいます。
インビザライン矯正中に奥歯が噛み合わなくなる原因は一つとは限りません。以下では、起こりうる原因について詳しく解説します。
インビザラインは数週間ごとにアライナー(マウスピース)を交換し、少しずつ歯を動かします。ここでアライナーがうまく歯にフィットしない場合や、調整が不十分な場合、奥歯の噛み合わせがズレてしまうことがあります。
インビザライン矯正中に稀に歯だけでなく顎の位置や形も変化することがあります。例えば、寝る姿勢や枕の高さの変化が顎に与える影響も考えられます。これにより、結果として奥歯の噛み合わせが乱れることがあります。
インビザライン矯正の成功は、アライナーの装着時間に強く関係します。推奨される1日20〜22時間の装着が守られないと、計画通りに歯が動かず、噛み合わせに問題が生じる可能性があります。食事以外にアライナーを外すことが多くなると、装着時間が不足してしまいます。
インビザライン矯正の計画は、コンピュータシミュレーションにより詳細に作成されます。しかし、実際の治療過程では特に上記のように決められたルールが守られなかった場合に計画通りに進まないことがあります。
特定の歯が計画通りに動かない場合、奥歯の噛み合わせがずれることがあります。
インビザライン矯正中に奥歯の噛み合わせが悪うなったと感じた場合の対処法について、以下では具体的な対処法について詳しく説明します。
まずは歯科医院で診察を受けましょう。特に奥歯の噛み合わせに違和感を感じた場合は、すぐに相談することが大切です。
また、定期健診は欠かさないようにしましょう。定期検診は、奥歯の噛み合わせの問題を早期に発見し対処するために非常に重要です。歯科医師による定期的なチェックを通じて、問題が小さなうちに対処することができます。
場合によっては、新しいアライナーを作成することで奥歯の嚙み合わせの問題を解決することができます。そのために歯科医師とよく相談し、進行状況に応じたアライナーを提供してもらいましょう。
噛み合わせに悪影響を与える生活習慣も見直すことが重要です。例えば、長時間のスマートフォン使用や片側だけでの噛む習慣、肩こりや姿勢の悪さなどが顎に影響を及ぼす場合があります。これらの生活習慣を改め、バランスの取れた生活を心がけることが、噛み合わせが悪くなることを防ぐ助けになります。
インビザライン矯正は、透明で目立たないことから多くの人に選ばれていますが、治療中に奥歯の噛み合わせが変わってしまうこともあります。このような問題が起きた際には、適切な対処が重要です。噛み合わせのズレは、消化不良や顎への負担、肩こりなど全身に影響を与えることがあるため、早期の対応が欠かせません。インビザライン矯正を効果的に進めるためには、装着時間を守り、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。また、生活習慣を見直すことで矯正治療の効果を最大限に引き出し、健康的な噛み合わせを維持することができます。
新潟I’S歯科・矯正歯科では、矯正の専門医が治療計画を立てております。
また、矯正治療中に転居があった場合は新心会グループ内の歯科医院で治療を引継ぎ可能で、ご安心して治療を続けられる体制を整えております。
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監修:新潟I’S歯科・矯正歯科
院長 守尾
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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