
2025年7月3日
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歯並びの改善を目指してインビザライン矯正を検討する方の中には、「歯ぎしりの癖があるけど矯正治療を受けても大丈夫だろうか?」と心配される方もいるのではないでしょうか。歯ぎしりは歯や顎に強い力がかかるため、装着中に歯ぎしりをすると壊れてしまうのではないか、矯正効果に悪影響があるのではないかと不安に思われることもあるかもしれません。今回は、歯ぎしりがある方でもインビザライン矯正が可能なのかどうか、そして治療中に起こりうる悪影響や対策について解説します。
歯ぎしりの癖があってもインビザライン矯正は可能です。ただし、歯ぎしりが強い場合はマウスピースの破損リスクや歯・顎への負担が増すといった悪影響が起こる可能性もあるため、対策を行いながら治療を進める必要があります。
インビザライン矯正のマウスピースは、一定の圧力や力にも耐えられる特殊なプラスチック素材で作られています。日常的な歯ぎしりの程度であれば問題なく対応できる耐久性を備えています。
歯ぎしりが強い方の場合、マウスピースに亀裂が入ったり、破損しやすくなるため、交換頻度を早めたり、厚みを調整した専用マウスピースを使用したりといった工夫が必要です。
歯ぎしりによって矯正効果への影響は出にくいとされますが、マウスピースの変形やフィット不良が生じると歯の動きが計画通りに進まない場合があります。
インビザライン矯正のマウスピースが歯を覆うことで逆に歯ぎしりによる直接的な摩耗の軽減することができる可能性があります。
治療前には歯ぎしりの有無や程度を診断し、顎関節や歯のすり減り具合を確認した上で、個別に最適なマウスピースの設計や治療計画を立てる必要があります。
歯ぎしりが強くなってきたり、マウスピースに変化が見られた場合は、すぐに歯科医師が対応できるよう、定期的な通院と報告が非常に重要です。
歯ぎしりがあるからといって矯正治療を諦める必要はありませんが、悪影響を防ぐためには歯科医師との十分な相談と綿密な治療管理が不可欠です。
歯ぎしりの癖がある方がインビザライン矯正を受ける際には、特に以下のような点に注意しておくと良いです。
治療開始前には、歯や顎の状態を精密に診断してもらいましょう。歯のすり減り具合、顎関節の状態、歯ぎしりの強さなどを確認し、それに基づいて治療計画が立てられます。
マウスピースが破損していると、歯が予定通りに動かず治療が遅れる原因となります。破損やフィット感に違和感がある場合は、すぐに歯科医師に相談することが大切です。
歯ぎしりが強く、顎の関節や歯に痛みが出る場合は、無理をせずに歯医者へ連絡してください。放置することで顎関節症や治療の中断に繋がるおそれがあります。
強い力で咬んだり、日中に無意識に食いしばる癖がある場合は、マウスピースの扱いに注意が必要です。できる限り丁寧に装着・取り外しを行い、変形や破損を防ぐよう心がけましょう。
歯ぎしりによって歯が傷ついている場合は、虫歯や歯周病へのリスクも高まります。マウスピースも清潔に保ち、口腔環境を良好に維持することで、二次的なトラブルを防ぐことができます。
症状の変化やマウスピースの状態をこまめに確認するために、定期通院は欠かさず受診するようにしましょう。途中経過に応じて治療計画を見直すことも可能です。
歯ぎしりがあるからといって、矯正治療ができないわけではありません。適切な対応と注意を払えば、歯ぎしりのある方でも治療を進めることができます。
インビザライン矯正中に歯ぎしりがある場合、マウスピースや歯に過剰な負荷がかからないように対策が必要です。ここでは、実際に行われている主な対策についてご紹介します。
歯ぎしりの力が強い場合、インビザラインのマウスピースを通常よりやや厚めに設計することがあります。これにより、噛みしめた際の破損リスクが軽減され、マウスピースの耐久性を高めます。
マウスピース矯正と併用して、就寝時には専用のナイトガードを装着することが勧められる場合もあります。ナイトガードは歯ぎしりによる歯や顎への負担を和らげる保護装置で、マウスピースの代わりに一時的に装着することで、双方の効果を両立させるケースもあります。
定期的にマウスピースの状態や歯の動き、歯ぎしりの影響をチェックし、異常があればすぐに対策を行うことが大切です。摩耗が見られる場合は早めにマウスピースの交換や調整が行われることもあるでしょう。
歯ぎしりの一因として、ストレスが関係しているケースは少なくありません。歯科医師や医療スタッフが生活習慣やメンタル面のアドバイスを行うことで、歯ぎしりの頻度を減らすサポートがなされることもあります。
うつ伏せ寝、長時間のスマートフォン操作、片側だけで噛む癖など、無意識のうちに歯ぎしりを助長している生活習慣を見直すことで、矯正への悪影響を抑えやすくなります。
歯ぎしりの状況に応じて、矯正の進行スピードやマウスピースの交換サイクルを調整することもあります。歯科医師が患者さんの症状に合わせてプランをカスタマイズすることで、よりスムーズに治療が進められます。
このように、インビザライン矯正中であっても歯ぎしりへの対応策は多数用意されています。自己判断で放置せず、歯科医師に現状を伝えましょう。
新潟市の歯医者 新潟I’S歯科・矯正歯科は、インビザライン矯正治療だけでなくむし歯や歯周病などの一般歯科の治療も同時に受けていただける総合歯科医院です。
矯正治療中にむし歯や歯周病などの口腔内のトラブルが生じた場合、インビザライン矯正治療を一旦止めなければならないこともあります。
しかし総合歯科医院である当院なら、むし歯や歯周病治療も対応が可能です。
また、インビザライン矯正治療では、次のようなお悩みにも対応しています。
「前歯の捻れだけ矯正したい」「すきっ歯の部分だけ矯正したい」こうした患者さんにおすすめなのが、気になる所だけを治療する「部分矯正」です。
全体の歯並びを整えるケースと比べて、ほとんどの場合、治療期間が短く済むケースが多く、治療費も抑えられます。
後戻りとは、矯正した歯が元の位置に戻ってしまうことです。実は、せっかく矯正治療を終えても歯並びが元に戻ることがあります。
保定装置(リテーナー)を正しく使用できていなかったり、舌で歯を押す癖があったりする場合、後戻りする可能性があります。
インビザライン矯正は、後戻りした歯を再びきれいに並べる治療にも有効です。後戻りが気になる方はご相談ください。
新潟I’S歯科・矯正歯科では、iTero(アイテロ)と呼ばれる精密機器を使って、インビザライン矯正による歯並びの変化を予測する無料シミュレーションを実施しています。
患者さんの歯型を基に、どのように歯並びが変わっていくのか3Dで確認できるため、治療後のイメージもしやすくなります。
▼インビザライン矯正の詳細はこちら
歯ぎしり癖があっても、インビザライン矯正は可能な場合が多いです。マウスピースの破損や歯・顎への負担といったリスクはあるものの、マウスピースの厚み調整やナイトガードの併用、ストレスケアなどを取り入れることで治療を継続できるケースもあります。大切なのは、治療前の丁寧な診断と治療中の継続的なチェック、そして日常生活の見直しです。インビザライン矯正を検討している方は、まずは歯科医師に相談し、自分に適した治療計画を立てましょう。
新潟市でインビザライン中の歯ぎしりについてお悩みの方は、新潟I’S歯科・矯正歯科までお問い合わせください。
監修:新潟I’S歯科・矯正歯科
院長 守尾
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。