
2024年12月20日
▼目次
マウスピース矯正は、取り外し可能な目立たちにくい矯正治療法です。
「前歯だけを治したい」という部分的な矯正希望の方も、マウスピース矯正は適している場合があります。
部分的矯正治療を進める上でのメリットや注意点、期間についてしっかり理解しておくことが大切です。
今回は、前歯だけをマウスピース矯正で治療することが可能かどうか、さらにそのメリットや注意点、治療期間について詳しく解説します。
結論からお伝えすると、マウスピース矯正で前歯だけを矯正することは可能です。
マウスピース矯正は、軽度から中度の歯列不正に適した治療方法であり、特に前歯の歪みや隙間を整える場合には効果的です。
以下のようなケースでは、前歯だけの矯正が可能です。
➀前歯に軽い隙間がある
➁前歯が少し重なっている
➂前歯が内側または外側に傾いている
一方で、歯全体の噛み合わせに大きな問題がある場合や、顎の成長や位置に問題がある場合は、前歯だけを矯正するのでは不十分な場合があります。
例えば、下記のようなケースでは、全体的な矯正治療が必要になることがあります。
➀奥歯の噛み合わせが不安定
➁顎関節症の症状がある
➂歯全体の位置を大幅に動かす必要がある場合
歯科医師との相談を通じて、自分の歯並びに最適な治療法を見つけることが重要です。
前歯だけの矯正は、全体的な矯正と比較して多くのメリットがあります。
代表的なメリットは以下の通りです。
前歯だけの矯正は治療範囲が限られてるため、全体の矯正と比較すると治療期間や費用を抑えられることが特徴です。
前歯は人の目につきやすい部分です。前歯の矯正をすることで口元の印象が改善し、人前で話すことや笑顔に自信を持てるようになるかもしれません。
マウスピース矯正は取り外しが可能なため、食事や写真などの負担が軽減されます。
食事や歯磨きの際に矯正装置を取り外せるため、日常生活の中でストレスを感じにくい点もメリットです。
前歯だけの矯正にはメリットが多い一方で、注意点もいくつか存在します。
事前にこれらを理解しておくことで、治療中のトラブルを防ぎやすくなるでしょう。
前歯だけを動かすことで、奥歯との噛み合わせがずれて、バランスが崩れてしまう場合があります。
特に、もともと噛み合わせに問題がある場合は、前歯だけの矯正が適していないこともあります。必要に応じて全体の噛み合わせを調整する追加の治療が求められる場合があります。
軽度から中度の歯並びの乱れに適していますが、重度の問題には不向きです。
重度の乱れの場合、ワイヤー矯正や全体矯正が適切な場合があります。
前歯だけの矯正に限らず、矯正治療後は「後戻り」に注意が必要です。
リテーナー(保定装置)を適切に使用し、歯並びが元に戻らないように維持することが重要です。
前歯のみを対象としたマウスピース矯正の期間は、歯並びの状態や患者さんの協力度合いによって異なりますが、一般的に全体矯正よりも短期間で終了することが多いです。
一般的な治療期間の目安は、軽度から中度の乱れの場合は6か月~1年ほどです。
ただし、以下の要因で治療期間は左右されることがあります。
➀自己管理不足(装着時間が短い)
➁治療途中でのマウスピースの紛失や破損
➂歯並びの乱れの程度(軽度であるほど短期間で終了します)
治療中は、歯科医院で定期的なチェックを受けることが重要です。
通常、1~2か月に1回の通院が必要となります。
治療計画の進行状況に応じてマウスピースが調整されるため、指示された通りに通院することが大切です。
また、矯正治療が終了した後も、歯の位置を安定させるためにリテーナー(保定装置)を装着する必要があります。
保定期間は通常1~2年程度ですが、個人差があります。
前歯だけをマウスピース矯正で治療することは可能であり、多くのメリットがあります。
目立ちにくい装置を使用できる点が大きな魅力であり、短期間で治療ができる場合もあります。
一方で、噛み合わせや後戻りなどの注意点もあるため、治療を始める前に十分な相談を行い、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。
新潟I’S歯科・矯正歯科では、前歯だけの矯正にも対応しており、患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療プランを提案します。
新潟市で前歯の歯並びに悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。
監修:新潟I’S歯科・矯正歯科
院長 守尾
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。